BitteR SweeT StrawberrY
*
「優子、今夜暇なら、飲みに行くか?」
仕事の帰り際、あたしは、突然、ケイにそう言われた。
思いっきりびっくりして、ついでに、思いっきりの笑顔になって、あたしは、その時、躊躇いもしないで「いいよっ!」って答えてしまった。
今、思うと恥ずかしい・・・
もぉ、あたしってば・・・
ほんとに馬鹿じゃないの?
家に戻っていたあたしは、お店が閉まる時間辺りになって、ケイのお店付近に戻ってきてみた。
近くのファーストフード店で時間を潰しながら、あたしは、変にそわそわしながら、ケイから連絡がくるのを待っていた。
まだ、お客さんいるのかなぁ・・・
そう思って時計を見ると、時間は、まだ九時前。
もうちょっと、時間がかかりそうかな・・・
土曜日だしな・・・
そう思った時、不意に、テーブルの上に置いていた携帯が、ブルって震える。
「あっ」
あたしは、変にどきどきして、慌てて携帯を手に取った。
一呼吸置いて、メールを開く・・・・
でも・・・そのメールは、大輔からだった。
「・・・・・」
思わず、ため息をつく自分に気がついて、あたしは、ハッとする。
あたしってば・・・
なにがっかりしてんだろう・・・
大輔は・・
彼氏じゃない・・・
ほんと馬鹿じゃないの・・・
『こんばんはぁ・・・
優子ちゃん・・・また出張になっちゃったよぉ(/TДT)/
月曜から北九州行って来る・・・orz』
付き合い出した頃は、そんなに多くなかった出張も、ここ一年ですごく増えた。
それだけ、大輔が期待されているってことだと思う。
大輔は、世渡り上手だし、よく気が効く人だし、出世するタイプなのかも。
あたしは、返信ボタンを押した。
『おつかれさま
うぅ・・・そっか、相変わらず大変だね?
あたしは、初バイト終ったよ。なんだか楽しかった。
大ちゃんも、お仕事、頑張ってきてね』
いつものようにそう書いて、送信を押す。
どう考えても、あたしは、上の空だった。
そんな自分に呆れて、思わず、大きなため息をついてしまう。
あたし・・・
ほんとに、大輔のこと・・
好きなのかな・・・
あたし・・・
ほんとに、大輔と、結婚したいのかな・・・?
段々、自分で自分がよくわからなくなってきて、ふと、窓の向こうに目を向ける。
すると・・・
そこに・・・
ロングコートのポケットに両手をつっこんだカッコで・・・
小さく微笑みながら、ケイが・・・
ケイが立っていたのだった。
「優子、今夜暇なら、飲みに行くか?」
仕事の帰り際、あたしは、突然、ケイにそう言われた。
思いっきりびっくりして、ついでに、思いっきりの笑顔になって、あたしは、その時、躊躇いもしないで「いいよっ!」って答えてしまった。
今、思うと恥ずかしい・・・
もぉ、あたしってば・・・
ほんとに馬鹿じゃないの?
家に戻っていたあたしは、お店が閉まる時間辺りになって、ケイのお店付近に戻ってきてみた。
近くのファーストフード店で時間を潰しながら、あたしは、変にそわそわしながら、ケイから連絡がくるのを待っていた。
まだ、お客さんいるのかなぁ・・・
そう思って時計を見ると、時間は、まだ九時前。
もうちょっと、時間がかかりそうかな・・・
土曜日だしな・・・
そう思った時、不意に、テーブルの上に置いていた携帯が、ブルって震える。
「あっ」
あたしは、変にどきどきして、慌てて携帯を手に取った。
一呼吸置いて、メールを開く・・・・
でも・・・そのメールは、大輔からだった。
「・・・・・」
思わず、ため息をつく自分に気がついて、あたしは、ハッとする。
あたしってば・・・
なにがっかりしてんだろう・・・
大輔は・・
彼氏じゃない・・・
ほんと馬鹿じゃないの・・・
『こんばんはぁ・・・
優子ちゃん・・・また出張になっちゃったよぉ(/TДT)/
月曜から北九州行って来る・・・orz』
付き合い出した頃は、そんなに多くなかった出張も、ここ一年ですごく増えた。
それだけ、大輔が期待されているってことだと思う。
大輔は、世渡り上手だし、よく気が効く人だし、出世するタイプなのかも。
あたしは、返信ボタンを押した。
『おつかれさま
うぅ・・・そっか、相変わらず大変だね?
あたしは、初バイト終ったよ。なんだか楽しかった。
大ちゃんも、お仕事、頑張ってきてね』
いつものようにそう書いて、送信を押す。
どう考えても、あたしは、上の空だった。
そんな自分に呆れて、思わず、大きなため息をついてしまう。
あたし・・・
ほんとに、大輔のこと・・
好きなのかな・・・
あたし・・・
ほんとに、大輔と、結婚したいのかな・・・?
段々、自分で自分がよくわからなくなってきて、ふと、窓の向こうに目を向ける。
すると・・・
そこに・・・
ロングコートのポケットに両手をつっこんだカッコで・・・
小さく微笑みながら、ケイが・・・
ケイが立っていたのだった。