BitteR SweeT StrawberrY
*
金曜日。
明日はバイトの日。
バイトはお仕事だから、やるって言った以上は、ちゃんとやらないと・・・
ヘコみながらもそう思って、会社の仕事を終わらせた時、あたしの携帯に、美保からのメールが届いた。
『優ちゃ~んお茶飲んで帰ろう!』
会社の帰り道、いつものイタリアンカフェで、美保と仕事上がりのコーヒー。
ケイの前から逃げ出したことは、美保になかなか切り出せず、あたしは、なんとなく、大輔のセックス事情をかいつまんで話してみた。
「ぶ!え?なにそれ!?
付き合い出した頃からそうだったの?
終ったらさっさと帰って泊まらないとか?」
美保は、驚いたように目を丸くして、まじまじとあたしの顔を見る。
あたしは、なんだか少し恥ずかしくなって、思わずうつむいた。
「うーん・・・そうだね。
あたしは、それが普通だと思ってたから・・・
今までなんとも、思ってなかったんだけど・・・なんとなく・・・
他の人はどうなのかなって・・・ちょっと、そう思って・・・聞いてみた」
美保は、眉を潜めてうーんって考え込んだ。
「ずっと、三年間そんな感じだったの?」
「うん。でも、大ちゃん忙しいし、あたしの家、大ちゃんの会社から遠いし、まぁ、仕方ないかなって・・・思ってさ」
「おかしいよ!」
「おかしいかな?」
「おかしいって!」
「そうかな?」
「そうだよ!だってさ!やることやって、さっと帰っちゃうとか、カップラーメンじゃないんだから!いつも場所が優ちゃんの家とかっ、おまえそんなにホテル代けちりたいのか!?って感じじゃない!」
美保は、怒ったようにそう言って、何故かぴくぴくと眉根を震わせていた。
あたしは、思わず苦笑した。
「あたし・・・ほんとに、それが普通だと思ってて、なんか、全然、不自然とか思ってなかったから・・・
前の彼氏は、学生の頃だったから、お金ないし、まぁ、お互いの部屋でってよくあったし」
「いや、学生だから、それは仕方ないとしてもさ・・・
社会人にもなっておかしいじゃん、わざわざ優ちゃん家まで行って、やることやって、時間ないから帰るって行ってさっさと帰るとか!
なんていうかな、おまえやるだけかい!?って感じになるじゃない!?」
「そ・・・そうかな・・・?」
「そうだよ!なんか、おまえ他に行くとこあるから、さっさと済ませてんじゃないの?とか思うよ、そういうの聞くと」
「え??」
あたしは、美保にそう言われてハッとした、そんな考え方、あたしは、今まで一度もしことなかったから、それは物凄い衝撃だった。
あたしの心臓が、どきって大きく脈打つのがわかる。
美保は、急に神妙な顔つきになって、言葉を続けた。
「まぁ、人にもよるんだろうけどさ・・・普通はさ、H終ったら、少し二人で寄り添ってみるとか、そのまま寝ちゃうとか、そういうのってあると思うんだよ。
ましてやさ、忙しくてなかなか会えないなら尚更!
でもさ、最初からそれって・・・なんか、ちょっと人間性疑うよ、村木さんの」
「ん・・・・そう、かな?」
「うん!それを普通だと思ってた優ちゃんにもびっくりだけど、村木さんにはもっとびっくり!
村木さんは好青年で、やり手営業マンで業績も伸ばしてるみたいなのに、それなのにホテル代ケチってるとしか思えない。
それに、この間は言えなかったけど・・・村木さんの出張日数。なんか異様だよ」
「え?」
金曜日。
明日はバイトの日。
バイトはお仕事だから、やるって言った以上は、ちゃんとやらないと・・・
ヘコみながらもそう思って、会社の仕事を終わらせた時、あたしの携帯に、美保からのメールが届いた。
『優ちゃ~んお茶飲んで帰ろう!』
会社の帰り道、いつものイタリアンカフェで、美保と仕事上がりのコーヒー。
ケイの前から逃げ出したことは、美保になかなか切り出せず、あたしは、なんとなく、大輔のセックス事情をかいつまんで話してみた。
「ぶ!え?なにそれ!?
付き合い出した頃からそうだったの?
終ったらさっさと帰って泊まらないとか?」
美保は、驚いたように目を丸くして、まじまじとあたしの顔を見る。
あたしは、なんだか少し恥ずかしくなって、思わずうつむいた。
「うーん・・・そうだね。
あたしは、それが普通だと思ってたから・・・
今までなんとも、思ってなかったんだけど・・・なんとなく・・・
他の人はどうなのかなって・・・ちょっと、そう思って・・・聞いてみた」
美保は、眉を潜めてうーんって考え込んだ。
「ずっと、三年間そんな感じだったの?」
「うん。でも、大ちゃん忙しいし、あたしの家、大ちゃんの会社から遠いし、まぁ、仕方ないかなって・・・思ってさ」
「おかしいよ!」
「おかしいかな?」
「おかしいって!」
「そうかな?」
「そうだよ!だってさ!やることやって、さっと帰っちゃうとか、カップラーメンじゃないんだから!いつも場所が優ちゃんの家とかっ、おまえそんなにホテル代けちりたいのか!?って感じじゃない!」
美保は、怒ったようにそう言って、何故かぴくぴくと眉根を震わせていた。
あたしは、思わず苦笑した。
「あたし・・・ほんとに、それが普通だと思ってて、なんか、全然、不自然とか思ってなかったから・・・
前の彼氏は、学生の頃だったから、お金ないし、まぁ、お互いの部屋でってよくあったし」
「いや、学生だから、それは仕方ないとしてもさ・・・
社会人にもなっておかしいじゃん、わざわざ優ちゃん家まで行って、やることやって、時間ないから帰るって行ってさっさと帰るとか!
なんていうかな、おまえやるだけかい!?って感じになるじゃない!?」
「そ・・・そうかな・・・?」
「そうだよ!なんか、おまえ他に行くとこあるから、さっさと済ませてんじゃないの?とか思うよ、そういうの聞くと」
「え??」
あたしは、美保にそう言われてハッとした、そんな考え方、あたしは、今まで一度もしことなかったから、それは物凄い衝撃だった。
あたしの心臓が、どきって大きく脈打つのがわかる。
美保は、急に神妙な顔つきになって、言葉を続けた。
「まぁ、人にもよるんだろうけどさ・・・普通はさ、H終ったら、少し二人で寄り添ってみるとか、そのまま寝ちゃうとか、そういうのってあると思うんだよ。
ましてやさ、忙しくてなかなか会えないなら尚更!
でもさ、最初からそれって・・・なんか、ちょっと人間性疑うよ、村木さんの」
「ん・・・・そう、かな?」
「うん!それを普通だと思ってた優ちゃんにもびっくりだけど、村木さんにはもっとびっくり!
村木さんは好青年で、やり手営業マンで業績も伸ばしてるみたいなのに、それなのにホテル代ケチってるとしか思えない。
それに、この間は言えなかったけど・・・村木さんの出張日数。なんか異様だよ」
「え?」