BitteR SweeT StrawberrY
「優ちゃんは疑ってなかったみたいだけど・・・
あたしが彼女だったら、絶対、疑ってかかるな」

「・・・・・」

「おせっかいだとは思ったんだけど・・・・・
あたしの大学時代の同級生、村木さんと同じ会社でさ、部署は違うんだけど、ちょっと聞いてみたんだ」

「な、なにを?」

「村木さんのいる部署、そんなに出張多い部署なのかって・・・」

「うん・・・・」

「そしたらさ・・・まぁ、確かに出張多いみたいだけど、遠距離出張は、一ヶ月に一度、あるかないかだっ言ってたよ。
村木さんが特別って可能性もあるけど・・・優ちゃん、少し疑うことも覚えたほうがいいと思うよ」

「美保・・・それって・・・もしかして・・・
大ちゃんが浮気してるかも・・・ってことかな?」

「うん、そういうこと・・・確かめる方法はいくらでもあるけど・・・
それは、優ちゃんの意思次第だから・・・」

「ん・・・・・そっか・・・」

あたしは、うつむいたまま、小さく頷いた。
でも、不思議と大輔に怒りを感じることもなかった。

だって、それを言ったら、あたしだって・・・
あたしだって・・・
他の人好きになってるし・・
男の人とするようなセックスじゃないけど、それに近いことをしてしまったし・・・

きっとこれは、バチなんだって、あたしは、そう思った。

< 80 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop