BitteR SweeT StrawberrY
ケイが来たんだ・・・あたしの部屋に。
きっと、バイトさせてもらうときに提出した履歴書で、あたしの部屋がどこかわかったんだと思う。
ケイは、あの時のあたしが、すごくおかしいかったことに、ちゃんと気付いてた。
いきなり変なこと言って、逃げ出して。
ケイにしてみたら、絶対に訳がわからなかったと思う。
呆れかえって、子供みたいだって、馬鹿なやつだって思われて当然だと思ってた。
そんな馬鹿なやつに付き合ってられるかって思われて、見放されて嫌われても仕方ないって・・・
それなのに・・・
それなのに・・・
ケイは、こんな、あたしを・・・
可愛いって・・・
会えるのを楽しみしてるって・・・
「うぅっ・・・うぅっ・・・」
ここはマンションの通路なのに、近所の住人が帰ってきたら、絶対あたし、頭がおかしいって思われるか、酔っ払いかと思われる。
でも、もう、立ち上がれなくて、涙が止まらなくて。
悲しいんじゃなくて、ただ、嬉しくて・・・
嬉しくて・・・
あたしは、ぼろぼろ涙を零しながら、袋の中に手を入れて大きな苺を取ると、思いきり、それにかじりついた。
大粒の苺はすごく甘くて、だけど、あたしの涙の味と混じってしまって・・・
ちょっとだけ苦い味がした。
きっと、バイトさせてもらうときに提出した履歴書で、あたしの部屋がどこかわかったんだと思う。
ケイは、あの時のあたしが、すごくおかしいかったことに、ちゃんと気付いてた。
いきなり変なこと言って、逃げ出して。
ケイにしてみたら、絶対に訳がわからなかったと思う。
呆れかえって、子供みたいだって、馬鹿なやつだって思われて当然だと思ってた。
そんな馬鹿なやつに付き合ってられるかって思われて、見放されて嫌われても仕方ないって・・・
それなのに・・・
それなのに・・・
ケイは、こんな、あたしを・・・
可愛いって・・・
会えるのを楽しみしてるって・・・
「うぅっ・・・うぅっ・・・」
ここはマンションの通路なのに、近所の住人が帰ってきたら、絶対あたし、頭がおかしいって思われるか、酔っ払いかと思われる。
でも、もう、立ち上がれなくて、涙が止まらなくて。
悲しいんじゃなくて、ただ、嬉しくて・・・
嬉しくて・・・
あたしは、ぼろぼろ涙を零しながら、袋の中に手を入れて大きな苺を取ると、思いきり、それにかじりついた。
大粒の苺はすごく甘くて、だけど、あたしの涙の味と混じってしまって・・・
ちょっとだけ苦い味がした。