BitteR SweeT StrawberrY
*
土曜日の朝。
ここのところ、ずっと泣きっぱなしだったあたしの顔は、すごいことになってた・・・
瞼は腫れてるし。
顔はむくんでるし。
鏡を見て愕然としたあたしは、しばらく、洗面台の前から動けなかった。
もぉ・・・
ひどい顔~・・・・
こんな顔でケイに会えと・・・?
あたしは、違う意味で泣きたくなりながら、化粧をして服を着替えて、ケイのお店に向かった。
結局あたしは、またしても出勤時間の30分前にお店に着いてしまった。
そして、再び・・・開店作業中の新城さんに笑われてしまうことになる。
「優さん、ほんっと真面目だね!!」
「うぅ・・・すいません・・・・」
あたしは、恥ずかしくなって、いつもの様に謝ってしまう。
「謝らなくていいって!いいよ、タイムカード押してきて。作業、もう始めちゃっていいからさ」
「あ、ありがとうございます・・・っ、もぉ、あたし、ほんっと馬鹿だな・・・」
「俺、優さんの良さだと思うよ。そういう真面目なとこ。優等生って感じですげーと思う。
ぶっちゃけ、この店の連中、俺含めて結構みんなちゃらんぽらんだし。まぁ、仕事はみんな真剣にやってるけどさ、それ以外の他んとこがさ」
新城さんはそう言って笑った。
なんか、そうやって褒められてしまうと、変に照れてしまって、あたしは、思わずうつむいてしまう。
「いや、もう、ほんとに、あたし、真面目以外になんの取り得もないし。
でも、そう言ってもらえると、ちょっと、嬉しい・・・」
「きっとさぁ」
「え?」
「ケイさん、優さんのそういうとこ気にいってんだと思うよ」
「ええ??」
「真面目以外取り得ないとか言ってるけど、優さん、人にちゃんと気を使えるしさ、なんか微妙に天然だし」
「て、天然!?」
「気付いてないんだ!自分で?!」
「え?!だって、あたし、そんなこと言われたことないし!」
「そうなん?いや、天然だと思うよ」
新城さんは冗談ぽくそう言って笑うと、言葉を続ける。
「まぁ、天然って言い方はもしかすると、ちょっと違うのかもな・・・
そうだな、こいつほっといたらなんか危ない!って感じのする」
「ちょ、なんですかそれ!?」
新城さんの言ってることの意味が、イマイチわからなくて、あたしはきょとんとしてまう。「いや、ほんとに、なんか危ないよなってそんな感じするし」
新城さんは、あははって笑って、レジをドロアを閉めながら、そんなあたしに言うのだ。
「優さんは、自分の良いとこ、ちゃんと自分で認めてやればいいとおもうよ。
ケイさんてさ、人見る目あって、例え外見がどんなでも言動がどんなでも、中身しっかりした奴のことはちゃんと見抜く訳。
だから、この店のスタッフ、真帆ちゃんといい、雛ちゃんといい、なんか変わってる子多いけど、みんな、中身しっかりしてる。例えバイトでも、そういう奴しか雇わないから。
雇ってもらえたってことは、ケイさんに、中身しっかりしてるって認めてもらえてることだと思う」
「あたしが、しっかりしてるとは、正直、思えないけど・・・
でも、新城さんの言うことは、わかる。真帆ちゃんあんなだけど、良い子だし、雛乃ちゃんも、あれで頑張り屋さんだし」
「でしょ?だからさ、優さんも、もうちょい自分に自信もっていいと思うよ」
「・・・・・あ、ありがとう!」
あたしは、そう言われて、なんだか嬉しくなって、思い切りにっこりと笑ってしまった。
土曜日の朝。
ここのところ、ずっと泣きっぱなしだったあたしの顔は、すごいことになってた・・・
瞼は腫れてるし。
顔はむくんでるし。
鏡を見て愕然としたあたしは、しばらく、洗面台の前から動けなかった。
もぉ・・・
ひどい顔~・・・・
こんな顔でケイに会えと・・・?
あたしは、違う意味で泣きたくなりながら、化粧をして服を着替えて、ケイのお店に向かった。
結局あたしは、またしても出勤時間の30分前にお店に着いてしまった。
そして、再び・・・開店作業中の新城さんに笑われてしまうことになる。
「優さん、ほんっと真面目だね!!」
「うぅ・・・すいません・・・・」
あたしは、恥ずかしくなって、いつもの様に謝ってしまう。
「謝らなくていいって!いいよ、タイムカード押してきて。作業、もう始めちゃっていいからさ」
「あ、ありがとうございます・・・っ、もぉ、あたし、ほんっと馬鹿だな・・・」
「俺、優さんの良さだと思うよ。そういう真面目なとこ。優等生って感じですげーと思う。
ぶっちゃけ、この店の連中、俺含めて結構みんなちゃらんぽらんだし。まぁ、仕事はみんな真剣にやってるけどさ、それ以外の他んとこがさ」
新城さんはそう言って笑った。
なんか、そうやって褒められてしまうと、変に照れてしまって、あたしは、思わずうつむいてしまう。
「いや、もう、ほんとに、あたし、真面目以外になんの取り得もないし。
でも、そう言ってもらえると、ちょっと、嬉しい・・・」
「きっとさぁ」
「え?」
「ケイさん、優さんのそういうとこ気にいってんだと思うよ」
「ええ??」
「真面目以外取り得ないとか言ってるけど、優さん、人にちゃんと気を使えるしさ、なんか微妙に天然だし」
「て、天然!?」
「気付いてないんだ!自分で?!」
「え?!だって、あたし、そんなこと言われたことないし!」
「そうなん?いや、天然だと思うよ」
新城さんは冗談ぽくそう言って笑うと、言葉を続ける。
「まぁ、天然って言い方はもしかすると、ちょっと違うのかもな・・・
そうだな、こいつほっといたらなんか危ない!って感じのする」
「ちょ、なんですかそれ!?」
新城さんの言ってることの意味が、イマイチわからなくて、あたしはきょとんとしてまう。「いや、ほんとに、なんか危ないよなってそんな感じするし」
新城さんは、あははって笑って、レジをドロアを閉めながら、そんなあたしに言うのだ。
「優さんは、自分の良いとこ、ちゃんと自分で認めてやればいいとおもうよ。
ケイさんてさ、人見る目あって、例え外見がどんなでも言動がどんなでも、中身しっかりした奴のことはちゃんと見抜く訳。
だから、この店のスタッフ、真帆ちゃんといい、雛ちゃんといい、なんか変わってる子多いけど、みんな、中身しっかりしてる。例えバイトでも、そういう奴しか雇わないから。
雇ってもらえたってことは、ケイさんに、中身しっかりしてるって認めてもらえてることだと思う」
「あたしが、しっかりしてるとは、正直、思えないけど・・・
でも、新城さんの言うことは、わかる。真帆ちゃんあんなだけど、良い子だし、雛乃ちゃんも、あれで頑張り屋さんだし」
「でしょ?だからさ、優さんも、もうちょい自分に自信もっていいと思うよ」
「・・・・・あ、ありがとう!」
あたしは、そう言われて、なんだか嬉しくなって、思い切りにっこりと笑ってしまった。