犬との童話な毎日

先生の股間から黒曜の頭が生えているのを見た瞬間、爆笑してしまった。

いやいや、無理だって。

他の人には目をこらしても見えないだろうけど。
あたしにはばっちりはっきり見えちゃったんだもん。
あのシュールな光景が。

あたしを笑かしてくれた本人(本犬?)といえば、素知らぬ顔して窓際の空いてる机の上で日向ぼっこしてるけど。

……憎たらしい。

「寝ぼけただけ」

そう言って、化け犬の事で溜め息を付いたランチタイム。
もう珍しい事では無いけれど。








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