犬との童話な毎日
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「裏庭でお昼食べない?」
にこり、と笑う悠の手には、レジャーシート。
え?レジャーシート?
「……持って来たの?それ」
うん、と可愛く首を傾げる幼馴染。
高城はうっ、と心臓を押さえて呻く。
そうねそうね、これは可愛いわ。
女子力高いわ。
付いてるもの付いてるくせに。
……これ、口に出した日には黒曜に馬鹿にされるな。
お前こそ、本当の女子かと。
ちらり、と教卓に目をやると。
尻尾を体に巻き付けて、珍しくぐっすり眠っている黒曜。