犬との童話な毎日
足まで伸ばせちゃう。
なんなら寝転がれそうだ。
「こんな大きいの、良く持ってこようと思ったね」
「たまにはこういうのもいいでしょ?ピクニックみたいで。ここでランチをしてみたかったんだ」
悠が微笑みながら、図書館を振り返る。
うちの図書館は、校舎から離れて独立している。
その周囲を野花が綺麗に囲っているのは、事務員さんの趣味らしい。
「ここ、気持ちいーなー。あんま人、来なそうだし」
購買で買って来たおにぎりに噛り付きながら、高城が悠のように、辺りを見渡す。
こうしてると、見た目悪くないんだけど。
「ここで何でも出来そうだな。何しようか」