犬との童話な毎日

規格外過ぎて、受け入れ体制はなかなか取れそうにないんだけど。

「人間に変身するとか!あんたそんなこと一言も言わなかったじゃない!」

「……まあ、言った記憶はないな」

ふん、と鼻を鳴らす仕草は黒曜らしくて。
はあーーー、と脱力してしまう。

「なんなのよーー、もーー」

勘弁して。

頭を抱えたい気持ちでベッドに腰を下ろす。

これ、高城とか悠が友達を使ったドッキリ、とかじゃないんだよね?
でもでも、黒曜のことをあの二人は知らない、から。
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