犬との童話な毎日
……なんて怖くて口に出来なかった。
せめて、いつもの姿に戻ってくれないかなぁ、と扉の近くで黄昏れる。
混乱と動揺と疑心。
この人は本当に黒曜なのか。
単純に犬のお化けというわけではなかったのか。
何で自分が保健室に行くことになったのか。
どうやって保健室まで移動したのか、とか山積みの疑問と。
「小娘」
目の前の、とてもとても目を惹く男の人に。
頭が痛くなりそうな、そんな夕方。
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