犬との童話な毎日

『諦めろ。そして、はよ出掛ける準備をしないか』

「……いや、まだ6時なんですが……」

『日が登れば活動しろ、怠け者め』

恨みがましい目で反論するも、何故か犬に説教されてしまった。
り、理不尽だ。

「……いや、だってまだ学校行くには早いし……」

『早いに超した事は無い。早く服を脱げ』

「……いや、だって……」

『つべこべ言うな。何なら俺が脱がしてやろうか?』

「……!!へ、変態犬!!」




そうして何故か、何時もより1時間近くも早くに家の玄関を出させられる羽目になったのだった。

「……ホント、勘弁なんですけど……」

『おぉ、朝の空気は清々しい。そうは思わないか小娘』
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