バカ彼氏
「はいはいお呼びかな?」

呑気な顔した茶髪頭が、

こっちに向かってゆっくり歩いてきた。

「津賀ってさ、

 桜子と歩くとき右と左どっちにいる?」

「えー、なにそれ。

 んーどっちだっけ。

 んー……多分……




 右」

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