ふくれっつらな俺のプリンセス
これからの10年間でどうやって舞衣に結婚を承諾させようか?
そんな事を思いながら
おじさんと優子さんと一緒に部屋を出ようとしたら…
ドアの前に人が立っている。
話の内容を一番知られたくなかった人に立ち聞きされていた!
(あぁー悪夢だ…)
「学…俺も協力してやろうか?」
ニヤニヤと人の弱みを握って、本当に楽しそうにしている。
「蓮兄は唯…黙って居てくれてたら…助かるよ」
俺は引き攣った顔でそう答えた。
「蓮、学で遊ぶのはやめなさい…誰にもこの話はするんじゃないぞ!」
おじさんがそう言ってくれた。
「モチロンさ…これからの展開が楽しみだな♪
学いつでも協力するから言ってこいよ…」
蓮兄はそう言って、踊るような足取りで去って行った。
(舞衣と結婚したらあの人が俺の義兄になるんだよなぁ~かなり複雑な心境だ!)