ふくれっつらな俺のプリンセス
小原家の食卓
俺は中3の頃から小原家で朝食も夕食も一緒に食べるようになった。
切っ掛けは俺の家で舞衣と一緒に勉強をしていた時
家政婦の青木さんが俺のために作ってくれた夕食を舞衣が
よだれを垂らさんばかりに…
「…あぁー学の夕飯美味しそう」そう言ったことが切っ掛けだった。
「食べれば…飯は一人で食っても旨くないし…」
どんなに高級な料理でも一人で食べる食事は味気なくて、
心から美味しいとは思えなかったから…
「おまえんちの夕飯食わしてくれるならいいよ」
そう冗談で言ってみたら舞衣は…
「ご飯は私が作るんだよ?
そんな美味しそうな料理みたいのは出来ないし…」
そう真剣に返事をしたもんだから嬉しくなり心の中で小躍りしていた。
それから舞衣を急かし、青木さんが作ってくれた食事を持参して小原家に向った。
そして、その日からずっと舞衣の作るご飯を毎日一緒に食べている。