ふくれっつらな俺のプリンセス

「今日の夕食はステーキだよー」と

舞衣がウキウキと浮かれていたある日の出来事。

食卓テーブルには確かにステーキらしき物が並んでいる。

上手く臭みも取り除いてあったけれど…

それは一般的にステーキと言われ思い浮かべる『あれ』では無かった。

マトン(羊)だ!

単価が安く、栄養価も豊富だけれど…肉の匂いに癖がある。

何の疑問も持たずに美味しそうに肉を頬張る小原家の人々

優子さんの顔を覗き見たら俺にニヤリと微笑んだ。

食事が終わって優子さんに

「俺…マトン苦手だったけど臭みが消えてたから美味しかったです」

そう感想を口にする。



< 32 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop