ふくれっつらな俺のプリンセス
そこに突然…
隣に移動して来て俺にしな垂れ掛かりながら
「学君…これから二人で別のお店に場所を移して飲み直さない?」
分かり易いくらいの秋波を送りながらそう言って俺の腕を掴む百花という女
どうやってこの状況を回避しようか?
そう思案していたら
「百花…
学君はダメよ!
15年間も蓮の妹…舞衣ちゃんを一途に思ってるんだから
大人しく腕を離してあげて」
あかりさんの思いがけない言葉に呑みかけの日本酒を『ボゴッ』と喉に詰まらせかけて
『ゴホッ、ゴホッ』と咳き込む。
蓮兄の奴
勝手に人の恋路をあっちこっちでバラして廻ってんじゃねーよ