ふくれっつらな俺のプリンセス
「あかりさん…お気遣いなくヘビー級に重暗い執念深い人ですから俺」
殆ど投げやりに百花の言葉をそのまま口にして、またひたすらに飲み続けた…
そろそろ2次会の場所に移動しようと皆が話す声が遠くに聞こえるほどに、
酔いが回って一人で歩くこともおぼつかない状態に出来上がっていた。
「なに、学もう酔ったのか?」
俺を無理やりこの場所に連れて来た張本人が飄々とそんな事を言っている。
「学…おまえもう無理そうだな…一緒に帰るか?」
蓮兄の言葉にブーイングが起きたのは女性サイド
「学君と蓮君が帰るんだったら…私たちも、もう帰ります」
そう言い出したら、慌て出したのは男性サイド
「蓮おまえは帰るな!!学君は一人で大丈夫だろ?」
必死に蓮兄を引き止める友人たちに何だか申し訳なかったし、
正直もうこの場にいる事がかなり煩わしくて一刻も早く帰りたかった俺