ふくれっつらな俺のプリンセス


あからさまにホッとした表情を見せる俺の顔が気に入らなかったのか?

あかりさんが口を尖らせてこんな言葉を口にした。

「そんな心底ホッとした表情されると微妙に傷つくなぁ~」

大人っぽい彼女のちょっと拗ねた表情は意外性があって可愛らしいなと思い

完全に油断していたところへ、いきなり爆弾を投下される事となる。

「…一線は越えてないけど…何も無かった訳でもないのよねー」

ほくそ笑むように含みを持たせた言い方がめちゃくちゃ気になる。

「…えっ…でも一線は越えてない…って…」

動揺しつつも確認してみるが…

あかりさんは直ぐには答えてはくれないから

間が持たずにハーブティーを口にしたところで…

「…でも…キスはしたのよねぇー

それは、それは濃厚で蕩けそうなエロいキスを…

それで思ったの…学君が童貞な筈ないわって……」

想定外の言葉に驚いて『ブッハーー』口に含んでいたティーを吹き出していた。



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