ふくれっつらな俺のプリンセス


「あはは…もう汚いなぁ~」

あかりさんは口ではそう言いながらも笑っていて、

俺が吹き出したハーブティーを嫌な顔もせずに拭き取ってくれるが…

「…図星だったってことでしょ?」

さも嬉しそうに顔を綻ばせ確信に満ちた表情でそう言ったんだ。

「・・・・・」

直ぐに反応できず、無言を貫く俺に…

「…初体験は幾つの時?…相手はどんな人?」

あかりさんに追及の手を緩めるつもりは皆無らしい。

彼女のことを長年一人の人を想い続けている同士のように
感じてしまったからか?

あるいはまた、完全に酔いから醒めきっていなかったのか?

今まで男友達にですら話した事のない告白をする羽目に陥ってしまったのだ。



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