ふくれっつらな俺のプリンセス


「直ぐに我に返った衣装係の子たちが慌てて私たちを追いかけて来て

蓮には修道士が着るようなフード付きのガウンを着せ掛けて、私が他の人に見られる事無く会場に行けるように隠しながら誘導して体育館の舞台袖まで連れて行ってくれたの

私たちは早替えをすると事前に申請してたから…

登場する順番を最後にして貰っていた。

次々と参加者が舞台に上がり歓声に沸く会場の熱気を身近に感じながら

心臓はバクバクと早鐘を打つけど…

蓮は激怒してたし協力してくれないじゃないか?

不安で堪らなかった時に…

『あかり…大丈夫か?まだ失神すんなよ、ここまで来たら優勝すっぞ!!』

蓮はそう言ってニヤリと不敵に笑ったの

その笑顔で……恋に落ちました。

私が蓮のこと好きだって自覚したのは間違いなく

あの瞬間だったの…」

あかりさんはこの言葉を言うためだけに学園祭での出来事を話してくれたんだなと漸く理解した俺

…でもあかりさん…説明長っ!!



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