ReaL Smile
「え、あの?…えーーー⁉︎
あのあのあの黒縁メガネ会長⁉︎
変わり過ぎてて全然きづかやかつまたです!でも、なんであたしというか家族のこと知ってるんですか⁉︎」
黒川 直也…自称 黒縁メガネ会長
中学のあたしは先輩に興味なく
ただクラスの子とかと毎日楽しく
過ごしていた…まぁ周りの子たちは
どの先輩がかっこいいとかなんとか
言っていたけど何にも聞いてなかった
でも、生徒会長くらいは知っていたけど
全然違いすぎません?顔…
メガネの下に宝が潜んでいたんですね
ママとパパと海奈ちゃんは
あたしを驚くようにみていた
「なっちゃん覚えてないの?
なっちゃんが中1の時に熱中症で
倒れてたなっちゃんを抱きかかえて
来てくれたんだよ?
恩人を忘れるなんて酷いよ〜」
海奈ちゃんがあたしの両腕を
掴んでグラグラと前後に揺らして
愕然と言っていた
中1の夏…友達と遊んでて昼間に
帰ることになり、1人で炎天下の中
自転車を漕いでいたら、意識が朦朧と
して自転車に乗ったままあたしは
倒れた…頭を強く打って気絶した所に
ちょうど通りかかった黒縁メガネ会長が
助けてくれたんだっけ?
気絶しちゃって全然覚えてないけど…
わぁ…なんて巡り合わせ
じゃなくて!
「あの…その時は本当にありがとうございました…でも、なんでママとパパは
知ってるの?倒れた時家にいたの
海奈ちゃんと海斗だけだよね?」
そお…ふと思った…あの時家には
いなかったママとパパは何で
黒縁メガネ会長のこと知ってるの?
「あーそれは、黒川グループの息子さんでね〜良くあってたんだよ〜」
なんてニコニコして話すパパ
黒川グループは大きい会社で
パパの芸能事務所と契約をしている
会社らしい…