ReaL Smile
夏海ちゃんと夏海ちゃんの家族は
それぞれの場所に向かっていた
俺は大事なことを思い出し
Mi-Naさんを引き止めた
「あの…Mi-Naさん
少しよろしいですか?」
Mi-Naさんは、え?という顔をした
自分の仕事完全に忘れてる
マネジャーって大事なんだな
今日は一緒に来てないみたいだ
「うん、わかった。
ママ達先行ってて!海斗くんは
のこっててよ?海奈1人で戻るの
さみしいし、ボディーガードするって
約束でしょー?お願い!」
と海斗くんにかわいい笑顔と
お願いポーズをしていた
海斗くんはやれやれとした顔
「それじゃ〜先に席いるわね〜
ちゃんとボディーガードするのよ
海斗〜」
あ、ボディーガードのために
海斗くんは来てたんだ〜
じゃなきゃこないか…笑
「おう、任せとけ〜」
と片手を上げ
やる気のない返事をした海斗くん
両親は体育館へとむかった
「それで〜なんかあった〜?」
笑顔を向けながら言った
うん、忘れてるな
「俺聞かない方がいいですよね?」
海斗くん本当に中3⁉︎
すごい大人だし、気が利く子だな
思わず感心してしまった
「いや、海斗くんもボディーガード
なら聞いといてほしいな」
頷きながら離れようとした
体をこちらにむけた
「Mi-Naさん今日のことわすれました?
制服のデザインしたことを
お話していただくという仕事…」
それを伝えるとパッと明るくなった
「忘れてた〜そんなこときのうマネージャーから散々言われてた!
だってなっちゃんのあまりにもかわいい制服姿に朝惚れ惚れしてたんだもーん」
Mi-Naさんはえへっとした顔で
呑気にしていた
横で海斗くんはまた
やれやれとしていた
今日の流れを説明して
海斗くんはボディーガードとして
舞台横で立っていてもらうことを
お願いした。