人気女優がタイムスリップ!? ~芸能界⇒島原⇒新選組~
「そうですね。」


「わかりました!
それで、いいこと思いついたんですけど三人お揃いで何か買い物をしませんか?」


これから、いわゆるショッピングをしようと提案した沖田さん。それに付け加えるように、乙葉ちゃんはペアルック的なものを買おうと提案した。


「彰さんと乙葉さんはそれでいいと思いますが………僕は一応男ですし。」


女子会のノリになってしまっても、沖田さんは一応(←失礼)男なので、遠慮をしているらしい。


「大丈夫です!
そうだ、結紐をお揃いで買いませんか?
沖田さんは、土方さんなみに髪が長くてきれいなんですから、結い紐を使って高い位置に結ぶといいと思うんです。」



確かに、沖田さんは男の人にしては髪が長くてきれいだから、ポニーテールにしてもいいと思う。


だいたい沖田さんは、着流しを着て髪を下ろしている。


「………そうですね。
たまには、そういうこともしていないとこんな時代に生きていたら息が詰まりますし。

結い紐くらいなら、左之助や新八あたりにからかわれることもないでしょう。」


「やったぁ!」


「よかったね、乙葉ちゃん。」


OKしてくれた沖田さんに、心から喜んでいる様子の乙葉ちゃん。


天然………じゃなかった、素直な乙葉ちゃんを見ていると私まで心があったかくなります。


私たち三人は、どんな結い紐を買うか。そんな食べ物がすきか。こういう、他愛無い会話をしながら街を歩いて行った。


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「彰ちゃん、沖田さん。
この色はどう思いますか?」


私達は通りにある店に来てた。


そこには、簪やくし。結い紐やにおい袋なのが置いてあって、そこにはもちろん色とりどりの結い紐が置いてある。


女の子な乙葉ちゃんは、買い物が長引いて私と沖田さんはそれを見守る。という形になっています。
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