人気女優がタイムスリップ!? ~芸能界⇒島原⇒新選組~

それから

「へー、本家の長女が事故にあったことは知ってたけど、そんな大きな事故だったんだ。」


三条は納得したような、何か考えるような顔をしてうなずいていた。


「別に、悲劇のヒロイン気取って引きずるつもりまないけど、忘れるつもりもない。」


「やっぱり、本家の人間は強いね。いや、鬼というべきかな?
俺は、れっきとした人間だから絶対に引きずるけどな~。」


三条は嫌味っぽくそういった。


「ふん、どうせ私はバケモノよ。いまさら私は人間だ、なんて喚くつもりはない。」


彰は、そんな三条の嫌味を軽く受け流した。


「それより、あんた口調変わってない?」


「あー、これが本当の俺。
っと、そろそろおしゃべりはこの辺にして本題に入ろうか?」


すると、三条は服の下から札を取り出した。


次の瞬間私の体は動かなくなった。


「ちょっと、なにこれ!」


しまった、油断した!! 
と、私は心の中で。後悔した
一ノ瀬家は柔術でも有名なので襲われても何とかなると思ってた。しかし、考えが甘かったか!!!


「あんたもしってんでしょ?俺たち分家は戦闘一族だって。でもそれだけじゃあ、暴走したあんたらバケモノを抑えれないから、先代が作ったバケモノ封じのお札。
普通は10人がかりで使うんだけど、覚醒してないあんたを抑えるなんて簡単なんだよ。」


私にそういった三条はこちらへ、ちかずいてきた。

 
ガバッ


ドスッ……


気付いたら、私は三条に押し倒されていた。

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