人気女優がタイムスリップ!? ~芸能界⇒島原⇒新選組~
俺は何かに操られるように行動した。

あいつを俺のものにするためにはなんでもしようと思った。

けど俺は見てしまったんだ、あいつの泣き顔を…

絶望に、憎しみに、悲しみに染められたあいつの顔を…



「なにを…
何をやってるんだよ、…俺はっ!!!」


そう、きずいた時には遅かった…



俺は親父にそのことを話した、

自分の過ちを、後悔の念を…

最後に頼ったのは他人だった。

自分の過ちを他人に押し付けた…



『自分が憎い、無力な自分が…』



これほど自分が憎かったことはなかった、
自分にこんな感情があったことも知らなかった。


その時の俺は混乱していたんだ。

だから、そのあとの親父の行動にもきずけなかったんだ…




あの後俺は自分の部屋に逃げるように閉じこもった。


俺が絶望の中にいると、芸能ニュースが流れてきた。



「さて続いては芸能ニュースです。高木アナウンサーお願いします。」

「はい、今日の芸能ニュースは全雑誌、芸能新聞の一面記事『人気女優Ayana、共演者の三条翔をだまし、催眠スプレーでぬ眠らせた後痴漢行為を働く!!』という衝撃的ニュースです。」


なんだこれ…


「俺は、こんなこと望んじゃいない!!
誰だ…誰がこんなことをした!!
これ以上あいつを傷つけたくなんだよ、俺は!!」


その時、ふとある人物の顔が浮かんだ。

俺は、その人物のところへ全速力で走って行った。
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