人気女優がタイムスリップ!? ~芸能界⇒島原⇒新選組~
バンッ!!


「親父!!
何で、何でこんなことをした!!
俺はこんなこと望んじゃいない!!」


「なんだ、お前か…」


俺は全速力で走って行った…

そう、事務所の社長でもある俺の親父のもとへと。



「誰が、誰がこんなことをしろと言った!!」

「誰が、か…
確かにそんなことはだれも言っちゃいない。
だが、俺に助けを求めてきたのはお前だ、翔。」

「……っ!!!
…だけどここまでしなくてもいいはずだ!!」

図星だった、
確かに俺は最後に最後で他人に頼った…

本当は、反論なんてしちゃいけない。
だけど、だけどここまでやらなくてもいいはずだ!!



「……これ以上あいつを傷つけないでくれ…頼む。
あのことを撤回してくれ親父。」

俺は、悔しさに震えながら頭を下げた



「俺は傷つけてはいない、傷つけたのはお前だ。
俺はお前を守っただけだ、
事務所の社長として…お前の親父として。」


そして親父は微笑んだ…
めったに笑わない親父が、ほほ笑んだんだ…


「それと同時に、俺にはお前の過ちを償わせる必要がある…

どうせお前のことだから、自分も芸能界をやめて償おうとか思ってたんだろう。
だけどそれは違う、お前が引退したらファンはどうする?

熱狂的なファンは、お前が引退したのはAyanaのせいだと思って、その切っ先はAyanaに向かう。だからお前はこれからも芸能界を続けろ翔!!」



俺は久しぶりに泣いた。

餓鬼みたいに親父の腕の中で…

親父は、そんな俺をは優しく抱きしめてくれた。






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