雪ノ空【完】


それはあまりにも辛く

とても残酷な言葉だった。

しかもまだ高校生の彼に

その言葉が重くのしかかった。

「……そっ…か…。なら、仕方ないよね!」

「雪くん……?」

「仕方ない!これも運命だろーし!あ、母さんには何もいわないでね?」

「でもお母さんには……」

「だめ。約束だから。それじゃ、またね、先生」

そういって病院を出た。

進行を抑える薬を出されたけど

受け取らなかった。

1ヶ月あれば充分。

恋夜と居られる。






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