雪ノ空【完】
「雪くん……だよね?」
ああ……何で目の前に現れてしまうの…?
「えっと……よく恋夜といる子だよね?」
「そう!私、伊野 月架(いの つきか)っていいますっ!!」
そういって可愛い顔で笑う彼女。
「よろしく、伊野さん。で、どうしたの?急に声かけて」
「あ、えっとそこのカフェで話していいかなっ?」
「うん、いいよ」
こんな可愛い仕草に恋夜は惚れたんだろうな。
「あ、それで何で声かけたかだったね!雪くんって恋夜と付き合ってるってほんと?」
「……付き合ってるよ。でも、浮気されてるし」
「じ、じゃあ……別れてくれる?」
「安心して。今すぐ別れるから」