雪ノ空【完】


その後は何事もなく過ごした。

ピピピッ ピピピッ ピピピッ

「朝か……」

なんから今日はだるいな……。

隣に寝ているトラを起こさないように

ゆっくりとベッドを降りる。

「よし、朝ごはん作ろ」

下へと降りて朝食の準備をする。

今日の朝ごはんはトラの好きな

ハムエッグサンド。

俺は食欲がないからトラの分だけ。

「んあー……おはよ、雪」

「あ、トラ。寝てても良かったのに」

「んーん、いい匂いがしたから。あ、今日の朝飯ハムエッグサンド!?」

「うん、そだよ」

「うおーっ!ありがとなっ!!」

そういって抱きつくトラ。

「あれ…なんか熱くね?」

「そう…?確かにだるいけど…」

「熱あるんじゃないのか!?」

熱を測ると37.8℃。

「ばか、寝とけ!無理すんなよ!」

「ごめん、トラ…」

「今日は学校休み。家で休んどけ!」

「わかった…」

「んじゃ、俺は学校行くわ!ハムエッグサンドはありがたく頂きます」

そういって袋に入れて持つ。











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