風の詩ーー君に届け
体を丸め胸を掻きむしり、苦痛に顔を歪め、喘ぐように息をつく。
理久が素早く詩月の服のボタンを開け、ベルトを緩めポケットを探り薬を口に押し込む。
詩月の鞄を開け、携帯酸素ボンベを取り出し口に当てる。
「おい、持ってろ。早く!!」
理久は妹尾を見上げ叫び、スマホを取り出し電話をかける。
妹尾は怯えながらしゃがみ、酸素ボンベを手に取り、詩月の口に当てる。
場所、症状、名前……理久は焦る様子もなく冷静に伝える。
「何処か……悪いの?」
ポツリ、妹尾が訊ねる。
「心臓」
詩月の背をさすりながら答える。
妹尾の顔がひきつり、詩月を見下ろす。
「今日は朝から熱もあった」
「えっ……」
「電車の中でふらついて、心配だからついてきた」
理久が素早く詩月の服のボタンを開け、ベルトを緩めポケットを探り薬を口に押し込む。
詩月の鞄を開け、携帯酸素ボンベを取り出し口に当てる。
「おい、持ってろ。早く!!」
理久は妹尾を見上げ叫び、スマホを取り出し電話をかける。
妹尾は怯えながらしゃがみ、酸素ボンベを手に取り、詩月の口に当てる。
場所、症状、名前……理久は焦る様子もなく冷静に伝える。
「何処か……悪いの?」
ポツリ、妹尾が訊ねる。
「心臓」
詩月の背をさすりながら答える。
妹尾の顔がひきつり、詩月を見下ろす。
「今日は朝から熱もあった」
「えっ……」
「電車の中でふらついて、心配だからついてきた」