シンデレラガール
で、彼女はいつまでそこに居るつもりなのだろう。

ヒロちゃんの説教が終わり、ずっとそこで様子を見ているあかりちゃんに視線を送る。


「あの、何か用?」

「あ、えっと、、、」


ウジウジしているあかりちゃんに、少しだけイラッとしながら次の言葉を待つ。


「あたし、、、どうしてもまだ、役に入りきれなくて、、、その、、、」


言いたいことは、なんとなく伝わった。

でも、そんなことをあたしに言われても困る。

何と返事を返せば良いか悩んでいると、、、


「そろそろ、次の撮影始めるぞ」


監督の声が掛かる。

その声はあかりちゃんにも聞こえていたようで、困ったような表情を浮かべている。

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