シンデレラガール
だけど、少しずつだが、、、

あかりちゃん自身も、自分の役を掴み始めていた。

時間は掛かったが、何とか今日の撮影を無事終えた。


「お疲れ」


帰る支度を済ませていたヒロちゃんが、あたしに声を掛ける。


「ありがと」

「何とか、今日の撮影は全部終えられたわね」


ヒロちゃんも、明日からのスケジュールのことを気にしていたのだろう。


「何とか、ね?」

「でも、あの子にとっては良かったんじゃない?」


ヒロちゃんは、あかりちゃんに視線を送る。


「まだまだだけどね?でも、あかりちゃんは諦めなかった。もしかしたら、彼女、、、結構、いい役者になるかもね」


最後の方は、良い演技をしてたし。

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