シンデレラガール
神崎瑛太があたしにとって、気に食わない相手だったからなのか?

それとも、ただ単に役者としてライバル視したのか?

それは、わからない。

だけど神崎瑛太は、あたしに役者として成長するきっかけをくれた。

だから、あたしはそれを良いように使ってやる。

そして、絶対にあの腹黒男より上に行ってやる。

そう思いながら、あたしは今日も役者としてカメラの前に立つ。

周りが求める、あたしを演じて、、、

ハードスケジュールの中、やっと体調は回復し、仕事をこなす。

気付けば、ドラマも終盤。

個々の撮影が終わり、次々とクランクアップする共演者たちが出る。

始まりがあるから、終わりもある。

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