甘い甘い体







まぶしい光が目に入り、ギュッと目に力を入れる。



朝・・・?



ゆっくり目を開けると、目の前に智くんの顔があった。


あ・・・・あれ・・・?


私も、智くんも裸のままベッドの中にいる。


あ・・・昨日・・・・




昨日の夜を思い出し、ボッと顔に火が付く。


あのまま寝ちゃったんだ・・・





痛かったけど・・・・幸せだった。


智くんの顔を見る。


スヤスヤ眠っている智くんは昨日から想像も出来ないくらい可愛い寝顔で。


「かわいいなぁ・・・」


思わず口に出た。


すると、急に眉をしかめて、ゆっくり片目を開ける智くん。


「あ・・・起きた?」


「・・・・・」


目を細めて私を見る智くんはすっごく不機嫌。


朝、弱いのかな?


「おはよ。」


そんな顔にも負けず笑顔で挨拶すると


「・・・・かわいいって何?」


低い声で第一声。


朝は声が擦れて、大人っぽい声。


「え・・・・あぁ・・寝顔。可愛いなぁって思って・・・」


やっぱり、男の子に可愛いって言っちゃダメなのかな。


すっごく不機嫌だ・・


でも、ホントに可愛かったんだもん。


あくびをしながらゆっくり体を起こした智くん。


布団から上半身が出て、びっくりする。


ぱっと顔をそらす。


細いのに、筋肉質な腕。


胸とおなかなんて無駄な肉が無くて、たくましい。


「何?昨日はイヤってほど見たじゃん。」


ニヤニヤ笑って私を見下ろす智くん。


う・・・いつもの意地悪だ・・・



「もうっ・・・早く服着てっ!」


「やだ!」


そう言って、また布団に入ってきた智くんは私に抱きつく。



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