甘い甘い体
お正月
呼び出し
●優
1月2日。
俺は今、ひなの家の前にいる。
実は、大晦日の夜、カウントダウンイベントをヒロさんの店ですることになって、ひなを迎えに来たとき・・
「あ!お母さん!優君きた!!」
玄関の前で立ってるとひなの妹、はなが俺を見るなり叫んだ。
へ?
そのはなの声を聞いてパタパタと音が聞こえ、玄関が大きく開く。
「優君!さむいんだから!中入って!」
ひなの母の声だった。
もうすぐ出るとひなからメールが来てすぐのことだった。
無理やり手を引かれ、玄関の中に入った俺。
「いや、もう出ますんで・・・」
付き合って、何度か家に来て、ひなの家族とは仲良くしてるほうだと思う。
でも、大晦日っていっても一晩連れまわすんだし、俺としては申し訳ないって言うか・・・
「今日は一晩、ひな借ります。」
友達とならOKってことで今晩は出れるってひなが言ってたけど、一応ね。
そう言って軽く頭を下げると
「いいのよ~、楽しんできてね。あ!でも明日の昼には帰してね!で!2日にうちに来てね!」
たくさんのことを一気に話すひなの母。
え?2日?
俺が少し首をかしげると
「そうね、11時ごろ着てもらえるとちょうどいいかもしれない、なんか予定ある?」
「いや・・・特には・・・」
うちは両親とも帰ってきてるけど、特に予定はない。
『休みだー』って母さんが帰ってくるなり爆睡してるし。
「じゃ、11時ね。」
「はい・・・」
という経緯で今ひなの家の前に居る。