甘い甘い体



「え・・・?」


「結衣が帰ってこーへん理由ってそんな事やろうなぁって言っててんで、みんなで。」


「どうせゴールデンウィークやら夏休みやらさみしいーって言ってめっちゃ帰ってくるやろうって思ってたのに。」


「結衣が東京に居たいなんて思う理由ってそんなことしかないやん。」


みんなそれぞれにしゃべりだす。


なんや・・・バレバレか・・・


「ずっと元気ないからみんな心配しててんで、結衣自分からそんな話せーへんやん」


拓が私の傍による。



「5日間も帰ってくるって聞いて、もしかして東京ヤローに振られたんか?って心配しててんで?」


「なに?東京ヤローって」


「東京の男。ナンパなヤツに騙されたりしてへんか?」


笑わせながらも心配してくれるみんな。



「ん、大丈夫。振られてもないし、騙されてもないよ。ラブラブやもん。」



私の言葉を聞いて、また笑ってくれた。



「そっか、じゃぁ、結衣の元気が無いのは彼氏に会われへんくて寂しいだけか。」



拓の冷やかしを皮切りに、みんなの漫談が始まる。

「きゃー、ほんまにラブラブ~」

「ほんまにあっついあっついやな。」

「ひゅーひゅーだよー」

「それも古いし。」


「いいなぁー私も彼氏ほしぃ」

「出っ歯治せ。」

「あほ、チャームポイントやっちゅうねん。」

「ちゅーしたら歯ぁ刺さるで」

「うっさいわ」



「相変わらずやなぁ、みんな」


クスクス笑って私が言うと


「いつでも帰っておいでな、振られたら俺が慰めたるし。」

「えーチビの慰めなんか要らんー」

「どこがチビやねん、成長期やっちゅうねん」

「結衣ー、振られたら私が慰めるー」

「んー映子のEカップで慰めてー」

「ちゃうねん、また成長してん、Fカップなったで」

「おぉ、スゲー、フカフカや。」


「俺も触るーー」

「あほか」




地元の友達としゃべるのはホンマに楽しくて。


あっという間に時間が過ぎた。
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