甘い甘い体


ゆらゆら揺れるひなの髪をじーっと見るめる。



似合ってるよ。



すげー可愛くなった。



「似合わない・・・?」



不安そうな目が俺を見る。



「いや・・・」



ちゃんと似合ってるよって言えたらいいんだけど。



ここでなかなかそんな言葉は出てきてくれなくて。



俺の中を支配するのは・・・・・・不安。













大学に入って。




ひなが可愛くなったって評判は結構広がってて。



高校生の頃は、勉強一筋みないなところもあったし、真面目だから校則破って凛みたいに髪いじったり、化粧したりしてなかったから。



俺的にはナチュラルなひなも好きだし。



でも、大学入って、化粧したり、おしゃれ気にしたり・・・・




どんどん可愛くなっていくひな。




そんなひなに俺はいつか飽きられるんじゃないかって不安になるんだ・・・・








気づけばひなは泣きそうな顔になっていた。


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