甘い甘い体



「何泣きそうになってんだよ・・・」


なんて言いながらひなの頬に触れる。



似合ってるよ。可愛くなった。



なんて簡単に言えない俺。



こんな俺と付き合ってて楽しい?



好きだよ、可愛いよ。



俺の口からはそんな言葉は出てきてくれない。



言葉にしなくても態度で伝わっててほしい。



それってずるいだけなのかな・・・








気づけば俺はひなを抱きしめていた。



「それ以上可愛くならないで・・・」



そんな言葉を呟いていた。



「え・・・・?」



「ひなを可愛いって思っていいのは俺だけ。」




俺の独占欲はどんどん強くなる一方で



誰にも会えないように、俺の部屋に閉じ込めておきたくなる。




ひなが俺の目以外に写らなくなればいいのに・・・・




意味がわからないひなは俺の胸の中で首をかしげていた。








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