甘い甘い体
ひなの揺れる髪を撫でながら
「今日のデート中止」
そう言う。
「え・・・・?」
だって独り占めしたいじゃん。
俺はワケがわかってないひなの手を引いて歩き出した。
俺の家について、いつもひなはキッチンに向かう。
最近じゃ俺より俺の家のこと知ってるし。
「コーヒーでいい?」
くるっと首だけこっちに向け聞いてくる。
「んー」
そっけない返事してみせるけど、この何気ない事がすっごい嬉しかったりするんだ。
テレビ見たり、雑誌見たり。
ボーっとしたり。
ひなと居ると落ち着く。
「優君。」
「んー?」
「あ、あの・・・」
「んー?」
「・・・・・・」
俺の手を見て、困った顔のひな。
かわいー・・・