甘い甘い体


ひなの揺れる髪を撫でながら



「今日のデート中止」



そう言う。



「え・・・・?」



だって独り占めしたいじゃん。



俺はワケがわかってないひなの手を引いて歩き出した。















俺の家について、いつもひなはキッチンに向かう。



最近じゃ俺より俺の家のこと知ってるし。



「コーヒーでいい?」



くるっと首だけこっちに向け聞いてくる。



「んー」



そっけない返事してみせるけど、この何気ない事がすっごい嬉しかったりするんだ。



テレビ見たり、雑誌見たり。



ボーっとしたり。



ひなと居ると落ち着く。




「優君。」




「んー?」



「あ、あの・・・」



「んー?」




「・・・・・・」




俺の手を見て、困った顔のひな。



かわいー・・・



< 131 / 139 >

この作品をシェア

pagetop