甘い甘い体
「ゆっくんじゃなきゃ・・ヤダっ・・」
そう言って俺の首に腕を回し抱きついてくるひな。
このセリフ、だいぶ前にも聞いたな・・・・
俺は、ひなの髪を優しく撫でながら呟いた。
「俺、自信ない。」
「え・・・?」
ひなが俺の首に回した手を緩め、至近距離で目が合う。
「ひなどんどん可愛くなるから、怖い。」
情けなさすぎ、俺、何言ってんだろ・・・
「俺以外、見ないで・・」
そう呟いて、甘いキスを落とす。
ひなからは甘い吐息が漏れた。
ゆっくり唇が離れた時、今度はひなが呟いた
「そんなの一緒だもん。私だって不安だもん。優君の学校にはいっぱい女の子居るし。優君人気あるって話しいっぱい聞くよ?私だって優君独り占めしたいもんっ」
「・・・・・」
なんだ・・・同じこと考えてんだ・・
安心したらふっと笑みが漏れた。
「なんだ。一緒じゃん。俺ら」
俺の言葉を聞いたひなが柔らかく笑う。
あー、ダメ。その顔反則。
「独り占めしていいよ。俺もするし。」
そう囁いてもう一度キス。
俺の独り占め。
甘いキスも体も。
end