甘い甘い体
「優ー?」
日曜の朝。
土曜は休養の日と決めて、日曜は朝から家事を忙しくする。
これが毎週欠かせないこと。
「あー?」
この可愛くない返事。
昔はおかーさんが一番スキなんて抱きついてきたのに。
「これ。」
可愛くない息子に差し出したのはピンクの花柄のハンカチ。
「あぁ。」
誰のものか、なんで家にあるのか。
考えなくてもすぐわかるんだろう。
そのハンカチを受け取った優はすぐに部屋に戻ろうとする。
「今度連れてきなさいよ。」
そう声をかけると。
「あー。。。考えとく。」
なんて曖昧な返事。