甘い甘い体



優君と付き合いだして一年がたった。



優君は優しくて、カッコよくて。私なんかにはもったいない人だよ。




私と付き合いだして、みんなが口をそろえて言う。



「優ってやわらかくなったよな~」って。



いい事?いい事だよ。でもその分モテちゃうんだ。



結衣ちゃんが言ってた。



「クラスで一番モテてる!優と話すとき女の子みんな顔赤いし~、優のこと好きな子もおるみたいやで」って。



「でも優はひなちゃん一筋やもんな。そこがモテる理由でもあるねんけどな。」



わかってるよ。



優君が私を大事にしてくれてるって。



わかってるんだけど・・・・・








「はぁ・・・」


「なに~、ため息なんてついちゃって。」


大学の学食でランチ中。


同じ学部で仲良くなった清花(サヤカ)に声を掛けられる。


「あ、清花。課題終わった?」


「うんにゃ。図書館いっぱいになってきたから逃げてきた。午後からどこでしよ~」


「あんなに溜めるからじゃん。提出明日なのにさ。」


「だって~」


清花は昨日まで連休を使って彼氏と旅行に行っていた。


土産話もそこそこ課題に追われてる。


「楽しかった?旅行。」


「うん。沖縄!いいよ~、海の色が違うよね~」


「そっか、よかったね。」


「それで、ひなはなんでため息?」


「え・・・いや・・・・うん・・・」



実は、優君とはここ2週間会ってない。


デートというデートをあんまりした事なくて、会うときは少しの時間、家の近所って事が多い。


だから高校を卒業してからもしょっちゅうは会ってたんだけど・・・



そして、問題はここから。




ここ3ヶ月は・・・・
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