甘い甘い体


「えっ・・・・」


清花はパスタを食べるフォークを口に付けたまま固まる。



だよね。



うん。その驚きは予想内。



「ね。ひなの彼氏って同い年だよね?」


「ん・・・」


「・・・・なんかの病気?」


「そんなわけないじゃん!」


清花の発言に大きな声で突っ込む。


「だよね。だよね。でも、ちょっと異常じゃない?なんかワケありそうじゃない?」


難しい顔して悩み出す清花。


「私、ダメなのかな・・・・」


「へ?」


「私の体がダメだからそういう気にならないとか?」


言ってて泣きそうになる。


「でも、初めてじゃないんでしょ?」


「ん・・・・」







優君と私の初めては去年の秋。



法事で家族全員留守のうちに優君を呼んだのは私。




あの時も優君はそんなつもりはなかったみたいで・・・



でも、一緒に居たくて。



もっと触れてほしくて。



彼女って実感がほしくて。




私から言ったんだ。




「抱いて」



って・・・・
< 34 / 139 >

この作品をシェア

pagetop