甘い甘い体


あの時は優君の気持ちをいっぱい知れた。



体も心も満たされてすごく幸せだった。




あれから何回かそういうことしたよ?



そのときだけ普段言わない言葉を聞ける。



優君の周りにはいつも女の子が居て



無愛想なのにみんな優君の良さに気付いて



そんな場面何回も見てきた。



その度、嫉妬と不安で押しつぶされそうになると優君が優しく抱いてくれる。



でも、ここ3ヶ月。ない。



会う回数も少なくなってきて。


私・・・振られちゃうのかな・・・







「そんなの本人に聞くしかないじゃん」


アイスティを片手に清花が言う。



「ん・・・・でも・・・」


振られたらどうするの?


優君居なきゃ私生きていけない・・・



「このままじゃ不安なんでしょ?」


「ん・・・・・」



「だいじょーぶ!振られたら、他にいい男紹介してあげるって!あんた上玉だし。」


私の肩をバンと叩く清花。



「無理だよ・・・私なんて・・」


そうだよ。私を好きになってくれる人なんて優君以外いないよ・・


「とにかく!!直接話しな!ダメなら一緒にヤケ酒でもヤケ食いでも付き合ってあげるから!!」


清花は言葉とは違って優しく笑い


「あんたには幸せな笑顔しか似合わないの。そんな自棄になって凹んでるとか似合わない。入学式ではじめて会って、この子と一緒に居ると、幸せ伝染しないかなって思ったよ?だから友達になろうって思ったんだもん。
彼氏に愛されてるなぁって彼氏見たことないけど思ったもん。

だーかーらー

大丈夫だって。」


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