甘い甘い体
●優
イライラする。
あぁ・・・
何やってんだ俺・・・
水着に着替えたひな見て。
正直ドキってした。
白い花柄の水着。
ひならしい。すっげー似合ってる。
ひなは普段肌なんて必要以上に出さないから。
スカートだってひざ上だし。
肩だって滅多に見せない。
胸元なんて開いた服着ないし。
だから余計に腹が立った。
何俺以外のヤツに肌見せてんの?
しかも何で俺より仁のが先に見てんだよ。
あぁ・・・何なんだよ・・・
ひなに俺のパーカー渡して、これ以上一緒に居ると八つ当たりしそうだから一人で部屋を出た。
すぐ後追ってひなも出てくるだろうって思ってた。
なのに・・
なんで来ない???
なんか嫌な予感がして、っていうか、俺の行動おかしかったよな?
もしかして、ひなの事だから悪い風に考えてんじゃ・・・
不安に思い部屋に戻る。
大部屋を開けると・・
誰も居ない。
俺は部屋の中をキョロキョロ見回す。
ってただ広いだけの何も無い部屋だから、誰もいないことは一目瞭然。
隣かな???
俺は隣にある女の子ようの個室へ向かった。