甘い甘い体
優しく笑ってみせる。
でもひなはマユを下げたまま。
「じゃ・・・なんで・・・?」
そう言って着ている白いパーカーの胸元を握る。
「なんでコレ・・・」
ひなが着ている俺のパーカーは水着をすっぽり隠して、首元までジッパーが閉まってる。
なんでって・・・・
「水着隠すためでしょ?似合わないからっ・・・可愛くないからっ・・・隠すように貸してくれたんでしょっ・・・」
ひなの目から涙が溢れ出した。
似合わないって、俺が思ってるって思ってた?
んなわけないのに。
俺はジッパーに手を掛ける。
「ちげーよ・・・・」
ちゃんと言葉にしないと伝わらない。
そんな事わかってんだけど、簡単じゃねーんだよ・・・。
ゆっくりジッパーを下ろす。
白い肌が少しずつ見えてくる。
「誰にも見せたくなかった・・・」
「え・・?」
全部開いたパーカの中に手を入れ、指先で鎖骨から胸の谷間に指を滑らせる。
「俺以外に・・・・見せたくないから・・・ひなの肌・・・」
そう呟くと、ひなの顔はさっきと違って赤くなる。
「え・・じゃ・・水着は・・・?」
赤くなりながら、ちょっと遠慮気味に俺に問うひな。
涙目で、少し不安そうな目。
耳まで真っ赤にして・・・
ヤバイ。ヤバイって。
んな顔すんなよ・・
俺は勢いよくひなを引き寄せる。
ギュッと抱きしめ。
「似合ってる。超かわい・・・」
耳元でささやいた。