甘い甘い体
結局、この日はかわいい智くんの顔に何とか負けず、鍋は後日という話で買い物を済ませた。
だって・・・片付けっていろいろあるし。
男の子には見られたくないものだってあるもん。
初めて智くんを家に招くんだからキレイに片付けたい。
「で、最近智久とどうなん?」
食堂でホットミルクティでお茶してると結衣ちゃんが隣に座った。
「へ?、何が?」
きょとんと首をかしげると、結衣ちゃんがはぁっとため息をつく。
「ドンマイ、智くん。」
私と反対方向を向いて小さく呟く結衣ちゃん。
一緒にお茶してた仁君がクスクス笑う。
「???」
私の頭の上にはハテナが並ぶ。
それを見た仁君が
「クリスマスは?誘われた?」
ブラックコーヒーを飲みながらテーブルの上の灰皿でタバコを消す。
「へ・・・?誘われてないよ?」
「え?うそ!何やってんの?智久ってば」
「あ・・・でも・・・・」
「?」
最近ずっと考えてることがある。
お茶しても、必ずお金出しちゃうし。
買い物だって私の買いたいもの探すの手伝ってくれて。
いつも世話ばっかりかけてるから、クリスマスに智くんのこと喜ぶ顔見たいなぁなんて思ってるんだけど、智くんの好きなものも、何にも知らなくて・・・
「智久の好きなもの?」
「うん・・・いつも私の買い物につき合わせてばっかりだからお礼にと思って・・・・・・」
「あー・・・・智久がよく行くショップなら知ってるよ?ちょっと遠いけど・・・」