甘い甘い体
誘ってくれて、一緒に居てくれる。
それが当たり前だと思ってた。
でも、誘ってくれるのはいつも智くんで、メールや電話もしょっちゅうしてくれて
もし、智くんから連絡が無くなったら、私達の間には何も無くなる。
どうしよう・・・・
もし、私以外にも同じ事してる女の子が居たら・・・?
私はたくさんの女友達の中の一人だったら・・・・?
急に不安になって泣きそうになる。
ずっと下を向いてたら結衣ちゃんが私の頭を撫でる。
ゆっくり顔を上げると
「好きなんやん。智久のこと。」
優しい笑顔の結衣ちゃんが言った。
「おぉ、初恋じゃん」
ニコニコ笑った里香ちゃんも言う。
「え・・・・?」
「そうとわかれば!!勝負はクリスマスやね!」
「そうだ!服買いに行こう!!」
「え?え?」
「真っ白のワンピースだよね!」
「いいねぇ!絢乃似合いそう!」
「そうと決まれば!結衣の友達にスタイリスト希望の子いるじゃん!見てもらおうよ!」
「あ!凛ちゃん?オッケー電話してみる!」
「え?ちょっと・・・二人とも・・・」
二人は私の声も聞かず、さっさとテーブルの上にあったトレイを片付けだす。
「ほら!絢乃!行くよー!!」
かばんを肩に掛けた結衣ちゃんが振り向く。
二人とも出る準備をして学食の入り口まで歩き出していた・・・