甘い甘い体

ノリが友達をすごく大事にすることは知ってる。


今までも何度か友達を優先されたことはある。


でもね?


わがままになる時だってあるんだよ?


今はノリと二人でいたい。


まだ、時間はある。


夜の街、二人でぶらぶらするだけだっていいのに・・・・


「結衣?行こう?」


「やっ・・」


握られた手を振りほどいた。


「結衣・・・・・」


怒った顔。


怖いよ・・・


涙は止まらない。


そして大きなため息。



「もういいよ、勝手にしろ」


そう言って、玄関に向かう。


怒った?


ホントに怒っちゃった・・・?


そしてドアが閉まった。



その場に崩れ落ちる。



だって、だって・・・・・



朝起きて、ノリとイチャイチャしたかったんだよ?


二人で朝ごはん食べて、デートしたかったんだよ?


あの店行こうとか、ノリに服選んでもらおうとか・・・・


いっぱいいっぱい考えて、楽しみにしてたのに・・・・




もう、好きじゃなくなった・・・?



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