【完】お隣さんは泥棒さん!?
・・・あれから結局デザートまでちゃっかりいただいてるあたし。
今日はあり得ないほど食べてしまった。
「まだ食べるのかよ花梨」
「デザートは別腹なの。男子は黙ってて」
「はいはい♪美味しく食べてくれて嬉しいよ」
「全部ドロボーが作ったわけじゃないでしょ?」
「全部俺が作ったよ。もちろん数十分で作ったのはオムライスだけ。後は花梨が来る前から作っておいたんだ」
あの全てをドロボーが・・・!?
お店並みの美味しさだったよね・・・。
「あ、クリームついてる」
「え…」
ふいに近づくドロボーの顔。
綺麗な顔・・・。
まつ毛も長いなぁ。
ドロボーはそのままあたしの唇を軽く舐めた。
数秒間だけあたしの時は止まる。
そして思い切りドロボーを突き飛ばしその場から逃げだしていた。